令和3年度三重のふるさと応援カンパニー推進事業において、業務提携を行っている株式会社アフロ(本社:東京都中央区、代表取締役:青木 紘二、以下「アフロ」)と、玉城町、南伊勢町、尾鷲市の地域団体が協定を締結し、3市町の地域資産を取材撮影しました。今後、撮影したビジュアルをアーカイブし、持続的な地域の魅力発信を行うための地域資産「ヒト・モノ・コト」アーカイブスを制作。地域情報の持続的な発信に貢献してまいります。
今回実施した3市町の取材撮影
撮影した写真は検索サイト www.aflo.com で公開し、メディアや企業、教育関係者のほか多くのユーザーが利活用できるようになります。
尾鷲市:登録有形文化財の邸宅を生かしたシェアスペース「土井見世」に集まる地域おこし協力隊のメンバー。
多くのメンバーが定住移住に関する情報発信などを行なっている。(写真:田中庸介/アフロ)
尾鷲市:中部電力跡地にのこる防災倉庫を買い取り、改装した「OWASE MARCHE」とスタッフ。
手作りの作品の販売やとカフェの営業を行なっている。(写真:田中庸介/アフロ)
南伊勢町:美しいリアス式の海と海苔粗朶を背にシーカヤック体験の説明を行う地域おこし協力隊の丸尾航平さん
(サニーコーストカヤックス スタッフ)。(写真:田中庸介/アフロ)
玉城町:地域おこし協力隊を卒業し、独立してイチゴ農園を営む立石真さん。
土耕栽培で丁寧に美味しいものを作り続けるとこだわりを話してくれた。(写真:田中庸介/アフロ)
令和3年度三重のふるさと応援カンパニー推進事業について
この事業は三重県庁が公募する事業で農山漁村と企業が連携し、地域資源を活用することで地域課題の解決を目指すものです。令和3年度はこの事業を弊社が受託し、応援カンパニーとしてアフロと業務提携を行いました。これによりアフロは、令和4年2月10日に「令和3年度三重のふるさと応援カンパニー」として三重県の立会のもと、玉城町、南伊勢町、尾鷲市の地域団体と協定を締結し、三重の農山漁村の魅力発信や地域資産を活用した新たな価値創出の取り組みを行うこととなりました。
この事業において、これまで培ってきたビジュアルアーカイブスの構築や運営のノウハウを活かして、地域における関係人口の持続的な創出に寄与する取り組みを開始しています。また、本年度以降も三重県3市町とのこの取り組みを継続し、関係人口創出に寄与してまいります。
<「三重のふるさと応援カンパニー推進事業の取組について」のHP(三重県庁)>
https://www.pref.mie.lg.jp/CHIIKI/HP/73178006991.htm
<協定先団体>
玉城町:特定非営利活動法人わんず https://www.facebook.com/Onestamaki/
南伊勢町:むすび目Co-working http://kii3.com/musubime/
尾鷲市:特定非営利活動法人おわせ暮らしサポートセンター https://npoowasegurashi.com/
<事業の目的>
- 1.地域の持続的な情報発信基盤(ビジュアルアーカイブ)の整備
- 2.ビジュアルを使った情報発信に必要なノウハウの共有
- 3.地域内でのビジュアルアーカイブの利活用による発信力の強化や教育への活用
- 4.地域外への持続的な情報発信のサポート
- 5.地域のクリエイターとの連携によるしごとの創出と循環型地域経済への貢献
<具体的な取り組み>
- ・3地域の各地域資産の発掘・整理を行うためのオンラインワークショップを開催(主催者:ザイグー)
- ・3地域のフォトグラファーと協業を行うために3団体に対してストックフォトと著作権委託契約に関してオリエンテーションの開催
- ・3月8日〜11日に3地域で地域おこし協力隊を中心に撮影取材の実施
- ・撮影取材の成果物や地域フォトグラファーのビジュアルコンテンツを中心に地域アーカイブ制作を開始、4月以降にローンチ予定。
ビジュアルアーカイブスを通した関係人口の創出の取り組みについて
その最初の取り組みとして、三重県の3市町(玉城町、南伊勢町、尾鷲市)と連携して、地域資産と呼べる「ヒト・モノ・コト」の発掘や整理のためのワークショップを開催して地域住民と意見交換を行い、そして撮影取材を行いました。今後は持続的なコンテンツの拡張のために地域のフォトグラファーやクリエイターと連携していきます。
これらを活用し、地域資産に特化した情報発信の基盤『地域資産「ヒト・モノ・コト」アーカイブス』の構築を行い、持続的な関係人口創出のためにビジュアルアーカイブスを中心に「地域における2つ循環」を創出してまいります。
この事業は、三重3市町での取り組みを事例として、全国で地域アーカイブスが利活用されることを目標に推進していく予定です。
<地域における2つの循環>
- ●情報の多面的な展開による深い共感や興味の喚起による「人の循環」
- ● 地域クリエイターとアーカイブを軸にした「収益の循環」
<概念図>
<ビジュアルアーカイブスの価値>
インターネットを中心とした様々なコミュニケーションが発達する中で、ビジュアルはなくてはならないものです。昨今、情報の利活用を可能にするアーカイブスの存在に注目が集まっています。また、地域創生においては、地域へのより深い共感や興味を喚起することが重要になってきます。
こういった社会状況を鑑みて、私たちは地域住民や関係人口と呼ばれる人々と連携し、そこに息づく人の暮らしや仕事、残したい/伝えたい美しい風景や文化、そして様々な出来事や歴史的な価値を持つ資料など、地域資産となる「ヒト・モノ・コト」をビジュアルでアーカイブしてまいります。
そして、メディアや企業、教育関係者のほか多くのユーザーに利活用していただくことで地域の情報発信を持続可能なものにし、新たな関係人口の創出による観光や移住の活性化、産官学の取り組みの拡大へ貢献することを目指します。また、ビジュアル制作で地域のフォトグラファーやクリエイターと協業を行うことで地域のクリエイティブ人材に向けた「しごと」作りの支援も行ってまいります。